京都弁は日本で一番素晴らしい言語
当時高校生だった僕はまだ自分のPCを持ってなく携帯だけがあの世界と唯一つながりを持つことができるツールだった。
理系ということでクラスの男女比は31:7 さらに可愛い子はそのうち1人と普段の生活では何か物足りなさを感じていた。
そんな味気ないクラスで過ごすある日、親友のKが物凄い形相でトイレから戻ってきて僕に話しかける。Kとは高校に入ってから出会ったのだけど同じクラス、同じ部活で自然に話すようになっていつのまにか仲良くなっていた。
「おいぶっき!!これみろよマジヤバいから」
「なんやねん、お前のことやからどうせしょうもないもんやろ?こっちは古典の小テストの勉強で忙しいんじゃ」
「いいから見ろって!ほら」
Kは僕に携帯の画面をみせてきた。そこには某ネコ型ロボットのでてくるアニメでおなじみのヒロインが黒い棒で体の一部をつつかれ続けるフラッシュ画像が映されていた。
「・・・・」
「笑えよwwまぁええわ これは冗談で本命はこっちやから。これはマジで俺に感謝するはず。ほら」
Kのせいで小テスト前の貴重な休み時間は残り3分ほど。こうなったらもはやあがいても無駄。小テストはサムライの国に生まれた男らしく潔く散ろうと決心し、Kに付き合ってやることにした。
そして仕方なくKの携帯の画面をのぞく。すると今度はさっきの淫らな姿をしたヒロインが姿をけし、物凄く卑猥な格好の3次元の女の姿があったのだ。
衝撃だった。
中学の時少年ジャンプに「いちご100%」が連載され始めた以来の衝撃だった。
動揺を隠しきれない僕をみたKはドヤ顔で言う。
「ほらな?すげぇやろ URL教えてほしいか?携帯だせよ」
気付いたらポケットから携帯を取り出しURLを打ち込んでいた。この間にどんなやりとりがあったかは覚えていない。僕は無心で指をうごかしていた。
当然のごとく小テストはボロボロ。しかしそんなことはもはやどうでもよかった。Kから教えてもらったサイトのことで頭と股間はパンパンに膨れ上がっていた。
その日は体の調子がおかしいと伝え部活を休み急いで家に帰ることにした。僕は嘘を言っていない。別に体の調子が悪いわけではなく、体の調子がおかしいという真実を伝えただけだ。
家についた僕は部屋に飛び込み布団にくるまった。そして開く。Kから教えてもらったサイトを。
そこには今まで目にしたことのない世界が広がっていた。いまでも忘れない、最初にダウンロードした動画は目隠しされて変な玉みたいなものを口に詰められてる女が足を縛られバイブで2つの穴を攻められてるものだった。
僕は思わず息をのんだ。
こんな事して何が楽しいのだろうか・・・しかしそんなことを考えながらも下はギンギンになっていた。
だがこんなもので抜けるはずがない。いくらギンギンになってようがこんなアホな動画が僕の携帯抜き1号になることはプライドが許さなかったのだ。
気持ちを切り替え次こそ本命を見つけるぞとばかりに気持ちと息子をいきり立たせ30分ほどリンクを飛びながらサンプル画像をみながら厳選していった。
「ドSな関西弁ギャルが手コキでイかせてあげる」
運命を感じた。僕は関西出身の人間なので関西弁を聞いたところでなんとも感じないが、「ドS」「手コキ」
このキーワードが僕を逃がさなかった。そしてこの出会いこそが僕の言語萌えを確立してくれた。
ダウンロードしてみるとギャル2人が男を押し倒すシーンから始まっていた。このときは知らなかったのだが後々調べてみるとどうやら紅音ほたると今野由愛だった。この2人がタイトル通り関西弁を使って男を攻めるという内容。
関西出身のほたるさんは違和感がないのだが、今野さんの方はイントネーションが若干違う。関西圏以外の人が関西弁を使うと関西の人間はすぐにその違和感に気付く習性があるからわかった。
しかしこの今野さんのエセ関西弁、どこかで聞き覚えがあるのだ。
・・・・あっ!!!京都弁だ!!!芸妓さんなんかが使ってるあの言葉にものすごく似てる!!
革命だった。京都弁+ギャル これがまさかここまで素晴らしい組み合わせだとはこの動画に出会わなければ気づくことは一生なかっただろうというくらい衝撃のあるものだった。
この日ものすごいことになったのは言うまでもない。 そしていまでもその動画は僕の携帯に「はんなり」というタイトルで残されている。ぜひどこかのレンタルショップでこの動画もとであるDVDをみつけることがあればぜひ手にとって一見してみてほしい。
はんなりとした気持ちになれることをお約束する。